アイソトープ治療 ③『投薬、投薬後の過ごし方』
アイソトープ治療、7日目。
息苦しさ、手の震え、変わらず。
日に日にしんどくなってるような気がする。
治療後すぐに、月イチのものがやって来たので、食欲も無いような・・・。
明日から仕事復帰だけど、大丈夫か私(^_^;)
ではでは、アイソトープ治療当日のお話を。
1週間前からヨード制限を行い、5日前からメルカゾール・チラージンの内服中止、を経て、いよいよ放射性ヨードカプセルの内服です。
当日は、朝食抜きで挑みます。
放射線科の鉄の扉のお部屋で飲みます。
呼ばれて入ると、そこはレントゲン室ではなく2畳くらいの小さいお部屋にイスが1脚、隣りに小さいサイドテーブル。
テーブルの上に、放射線マークのついた手のひらサイズの密閉容器が2つ。
紙コップと、お水。
放射線技師の先生から、1通り説明を受けて。
聞いておきたいことありますか?
との問に、
Q「ペット、子犬がいるんですけどどれくらい距離をたもてばいいですか?」
A「人間よりも動物の方が影響が少ないので、普通に餌をあげたり、撫でてあげたり、少し抱っこするくらいは全然大丈夫です」
Q「家族のご飯は作ってもいいですか?」
A「分泌物から被ばくしてしまうので、マスクとゴム手袋をしてもらえれば問題ないです」
Q「洗濯物はどうしたらいいですか?」
A「別々で洗ってください、という指導もありますが、放射線技師の僕としては問題ないと思います。気にされる方は使った布団も最後に捨てる、という方もみえましたけど」
「放射線のことを、とても気にする方が多いんですけど、放射性ヨード治療は国で認められた外来で出来る治療なんです。隔離しなければいけないわけでもなくて、適度な距離を保って適切に行動すれば、なんにも問題ないです。
僕はいま、あなたと同じ部屋にいますが、あなたから被ばくする可能性よりも、僕自身がもともと持っている癌になる可能性の方が高いんです。だから、安心して治療を受けてくださいね」
やっぱり、未知の世界なので不安だったんですけど、放射線技師の先生のこの言葉でだいぶ気持ちが楽になりました(^^)
あとは、事前説明で大体わかっていたので、いよいよカプセルを飲むことに。
放射線技師の先生はゴム手袋とマスク着用で、密閉容器の蓋を開けて、カプセルに触れないように小さな計量カップに移します。
密閉容器、マトリョーシカみたいになってて、密閉容器の中に更に密閉容器があって、その中に見た目はフツーのカプセルが1個、コロンと出てきました。
「なるべく身体に触れないように、飲んでください」
大きくお口を開けてカプセルを落として、紙コップのお水でごくん。
これを、もう1度。
合計2つのカプセルを飲みました。
「はい、お疲れ様でした。あとは、会計済まして帰ってください。残り3日間のヨード制限はきちんとしてくださいね」
あっけない。
カプセルを2つ。
ごくん、ごくん。
でも、私の体内には放射性物質が入ったんだな。
♢治療患者さんへの説明♢
放射性ヨードを投与された後に、あなたの家族や周囲の人に対して気をつけた方が良いことは次のようなことです。参考にして行動してください。
『あなたの内服した放射性ヨードは、ごく少ない量ではありますが放射線を出します。そのため、あなたの近くにいる人は、微量の放射線を受ける可能性があります。また、あなたの汗、唾液、尿、大便などにも放射性ヨードが含まれます。この放射線は時間とともに少なくなりますので、ある程度の期間、注意して生活することにより、周囲の人への影響を軽減することができます。放射線を受ける量は、時間が短ければ短いほど、距離が離れれば離れるほど減ります。あなたとの距離を保ち、近くで過ごす時間を短くすることが基本となります。』
具体的には、放射性ヨードカプセルを内服後、
▽1週間は、子供や妊婦と親密に接触する(距離1m以内)、近くで長時間過ごす(添い寝など)、は避けてください。
15分以上、子供を抱かないようにしましょう。
▽3日間は、お手洗いで排泄後は2度水を流してください。
男性の場合、尿の飛散による汚染を軽減させるため、便座に座り排尿することをお勧めします。
▽3日間は、衣類の洗濯は他の人と別にしてください。お風呂も最後に入ることをお勧めします。(シャワーのみの場合は、最後に浴室内を2度ほど流せば最後でなくとも良い)
▽3日間は、汗や唾液がつくようなタオル、歯ブラシ、はし、スプーンなどは他の人と併用せずに自分専用でお使い下さい。
▽3日間は、他の人と同じベッドや布団で寝ることは避けてください。
▽1週間は、公共の乗り物では他の人との距離をあけ(1m以上)、6時間以上過ごさないように努めてください。
なお、放射性ヨード治療4ヶ月間は妊娠、授乳などを避け、男性においても避妊をしてください。
以上は、私の病院からいただいた説明書です。
まあまあ、大変よ。
説明書にもありましたが、放射線技師の先生も言ってました。
放射線を防ぐのに大事なことは3つ。
『距離、時間、遮蔽』
距離が離れれば離れるほど、時間が短ければ短いほど、壁や扉を間に挟むほど、被ばく量は減るんです。
一番下の娘が、小学2年生なんですね。
3姉妹の中で1番のお母さんっ子。
まだまだ一緒に寝たいと言ってくれてます。
1週間は、お母さんにあんまりくっついたらダメなんだよ。
と言っても、ついついそばに寄ってきてくれるんですね。
その度に、もうちょっと離れて〜、と言うのが心苦しかったです(T_T)
初日、2日目はそんなに体調の変化はなく、まあ、いつもの亢進症の症状で、薬も1週間飲んでないからなぁ、と思ってましたが、日に日に身体がしんどくなって、重くなって、ダルダルダルさんになって。
明日から仕事か〜〜(-.-;)
と、やや不安。
主治医の先生によると、放射性ヨード投薬後、2週間後くらいが、1番数値も高く、しんどいと思います。とのこと。
2週間後まで、あと1週間。
2週間後はちょうど、診察日です。
採血もして、甲状腺の数値もはかるので、また結果を書こうと思っています。
放射性ヨード治療後、1〜2ヶ月以降、甲状腺機能は徐々に正常化して行くそうです。
多くの方が、症状の改善を実感されるらしいです。
私もきっと、身体が楽になることを信じて、これからも治療を続けて行こうと思います。